養豚テックの株式会社Eco-Porkへ投資を実行

1.投資概要

 株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)より株式会社Eco-Pork (所在地:東京都墨田区、代表取締役:神林 隆、以下、Eco-Pork)に新規投資実行致しました。

今回、Eco-Porkは、シリーズAラウンドにて、リアルテックファンド、QB2号ファンド、食の未来ファンドおよびみらい創造二号ファンドを引受先とした第三者割当増資及び複数行による融資において、総額約6億円の資金調達を実施致しました。

     

2.投資先事業概要

 Eco-Porkは、養豚事業者向けバーティカルSaaS「Porker」と付帯するIoTセンサーや体重・体調測定カメラの開発・提供を行うアグリテックスタートアップです。データを活用した生産管理により業界の生産性を上げ、豚肉の安全・安定供給により世界的なたんぱく質危機に対応すると共に、飼料購入、生産、加工・保管・流通、販売における環境負荷低減に取り組むことで、誰もが安心して豚肉を楽しみ続ける未来を目指しています。

 生産管理・データ化を行う「Porker」、豚舎内環境センサー「Porker Sense」、AI体重・体調測定カメラ「ABC」をシリーズとして提供、豚の状態―環境制御―給餌・給水制御等を組みあわせて養豚現場をDXし、生産性向上と労働力不足に貢献します。

 Eco-Porkは、新たに「データを用いた循環型豚肉経済圏の共創」をMissionに掲げ、ICT/IoT/AIの技術を活用した「養豚自働化」の更なる普及を図り、養豚農家様や豚肉市場全体の課題解決に邁進していきます。

     

3.投資先会社概要

会社名株式会社Eco-Pork
設立2017年11月29日
所在地(東京オフィス)  東京都墨田区横川1-16-3
(鹿児島オフィス) 鹿児島県姶良市平松7659
代表取締役神林 隆
URLhttps://eco-pork.com/
東工大/高専関連鈴木取締役経営戦略統括責任者が東工大卒
東工大大橋准教授と共同研究実施

      

4.みらい創造二号ファンド概要

 みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。

<投資対象>

  1.  東京工業大学“発”ベンチャー
    東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー
  2.  東京工業大学“着”ベンチャー
    東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー
  3.  東京工業大学“人”ベンチャー
    東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  4.  高等専門学校関連ベンチャー
    高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  5.  その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー

     

5.みらい創造機構会社概要

 みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、33.4億円の東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2020年には高専キャリア教育研究所を100%子会社化し、2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連のベンチャーにまで対象領域を広げて活動しています。
 投資実績としては、東工大発ベンチャー称号を保有する投資先の株式会社ツクルバ、KIYOラーニング株式会社が、2019年、2020年と連続して東証マザーズに新規上場、2021年には株式会社QDレーザが新規上場し、3年連続で3社が上場しています。
 大学系VCであるQBキャピタル合同会社、京都イノベーションキャピタル株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社や中小機構、北九州市と連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めている他、2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。

     

カテゴリ VC