1.投資概要
株式会社みらい創造機構(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)より株式会社digzyme(所在地:東京都港区、代表取締役社長:渡来 直生、以下、digzyme)に追加投資を実行致しました。
digzymeはこの度、SeriesA 1st & 2nd closeにより新規投資家としてDG Daiwa Ventures、モバイル・インターネットキャピタル、HERO Impact Capital、フジ日本精糖、森六ホールディングスおよび既存投資家であるANRI、みらい創造機構を引受先とする第三者割当増資、融資、NEDOディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)STSフェーズの採択を含めて、総額7.3億円の調達を実施しました。
2.投資先事業概要
digzymeは、「世界を変える酵素を、迎えに行こう。」をミッションに、バイオインフォマティクスによる酵素開発技術を有する東京工業大学発のスタートアップです。
同社は、”digzyme Moonlight”、”digzyme Spotlight”という2つの強力な情報解析プラットフォームを構築してきました。ニーズに沿った酵素を迅速に探索・改変することにより、酵素の用途のうち、精密発酵を出口とした、天然物や石油化学品の代替生産や廃棄物分解といった主に化学分野でのバイオプロセス開発を中心に実績を積み上げてきました。
本シリーズでは、食品・化学・洗濯用洗剤・繊維・バイオマスエネルギー・飼料・農業・体外診断・研究などの産業用酵素を出口とした、高機能な酵素のライブラリ(“digzyme Designed Library”)の開発を目的とし、多種多様な酵素の探索や改良を短期間で行うことで、酵素を起点としたあらゆる事業成長への貢献を目指しています。
生命科学と情報科学の両分野における深い知識と応用力を有し、バイオインフォマティクスを活用した酵素開発の先駆者として更なる成長が期待されるdigzymeを、今後もご支援して参ります。
3.投資先会社概要
会社名 | 株式会社digzyme (ディグザイム) |
設立 | 2019年8月26日 |
所在地 | 東京都港区新橋1丁目16番地6 新橋柳屋ビル5階 |
代表取締役 | 渡来 直生 |
事業内容 | バイオインフォマティクスによる酵素開発および化合物生産バイオプロセス開発 |
URL | https://www.digzyme.com/ |
東工大関連 | 東工大発ベンチャー称号 第104号 |
4.みらい創造二号ファンド概要
みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。
<投資対象>
- 東京工業大学“発”ベンチャー
東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー - 東京工業大学“着”ベンチャー
東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー - 東京工業大学“人”ベンチャー
東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - 高等専門学校関連ベンチャー
高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー
5.みらい創造機構会社概要
2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2016年に1号ファンド、2021年2号ファンドを設立し、東工大関連ベンチャーを中心に研究開発型スタートアップへ投資しており、現在までに3社が上場、3社がM&AでEXITしています。
JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、GTIE協力機関、メンターを務める等、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走し”みらいを創造する”活動を行っています。
2023年度NEDO「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)」に採択され、客員起業家(EIR)制度を運用しながら、研究開発型スタートアップへの経営人材供給・育成にも取り組んでいます。大学系VCや中小機構、北九州市、つくば研究支援センターと連携協定を結び研究開発型スタートアップをとりまくエコシステム形成を進めています。