1.投資概要
株式会社みらい創造インベストメンツ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下「みらい創造インベストメンツ」)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合より、メタジェンセラピューティクス株式会社(本社:山形県鶴岡市、代表取締役社長CEO:中原 拓、以下「メタジェンセラピューティクス」)に新規投資を実行いたしました。
メタジェンセラピューティクスは、シリーズBラウンドのファーストおよびセカンドクローズにおいて、みらい創造インベストメンツを含む11社の投資家を引受先とした第三者割当増資において、総額23.2億円の資金調達を実施しました。これにより、同社の累計資金調達額は42.6億円となります。
引受先:(順不同)
(株)ファストトラックイニシアティブ
ジャフコ グループ(株)
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ(株)
(株)慶應イノベーション・イニシアティブ
みずほキャピタル(株)
SMBCベンチャーキャピタル(株)
スパークス・アセット・マネジメント(株)
Arcus South East Asia
(株)みらい創造インベストメンツ、
電通ベンチャーズSGPファンド
(株)国際協力銀行
2.投資先事業概要
メタジェンセラピューティクス株式会社は、※マイクロバイオームサイエンスで患者さんの願いを叶え続けることをパーパスとして、腸内細菌研究に基づいた医療と創薬でソーシャルインパクトを生み出す、順天堂大学、慶應義塾大学、東京科学大学発ベンチャーです。
同社は、「腸内細菌叢バンク」を基盤とし、※腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation)の社会実装を目的とした「医療サービス事業」と「創薬事業」を推進しています。2025年4月に日本初となる、腸内細菌ドナーによる便提供のための「つるおか献便ルーム」を山形県鶴岡市に開設、同年5月には「FMT治験薬製造センター」を神奈川県川崎市に開設し、FMTのための日本発のマイクロバイオーム医薬品(FMT医薬品)の開発を進めています。現在は、免疫疾患(炎症性腸疾患)、がん、中枢神経系疾患の開発に注力しています。
※マイクロバイオームとは
マイクロバイオームは、腸内や皮膚・口腔などヒトの体のいたるところに存在する細菌全体を意味します。特に、ヒトの腸管には約1,000 種、40兆個以上*の腸内細菌が生息しており、その細菌の集団を腸内細菌叢(腸内フローラ)と言います。腸内細菌叢は、ヒトの健康に大きな影響力を持っていることが近年明らかになってきています。
* Sender, R., Fuchs, S. & Milo, R. Revised Estimates for the Number of Human and Bacteria Cells in the Body. PLoS Biol. 14, e1002533 (2016)
※腸内細菌叢移植(FMT)について
腸内細菌叢移植(FMT)は、健康な人の便に含まれている腸内細菌叢を、疾患を持つ患者さんの腸に移植し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築する治療方法です。2023年1月からは、潰瘍性大腸炎を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」が先進医療Bとして実施され、2024年8月から消化器がんを対象とした「免疫チェックポイント阻害薬と腸内細菌叢移植併用療法」の臨床試験(特定臨床研究)、2024年9月からパーキンソン病を対象とした「抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法」の臨床研究が行われています。
3.投資先会社概要
会社名 | メタジェンセラピューティクス株式会社(略称:MGTx) |
設立 | 2020年1月17日 |
所在地 | 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2 |
代表取締役 | 代表取締役社長CEO 中原 拓 |
URL | https://www.metagentx.com |
大学関連 | 東京科学大学認定ベンチャー称号T129 |