1.投資概要

 

 株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)よりASEMtech株式会社(所在地:東京都小金井市、代表取締役:生嶋健司、以下ASEMtech)に新規投資実行致しました。

 今回ASEMtechは、シードラウンドにて、みらい創造二号ファンド及びBPキャピタル株式会社の運営するTUAT一号投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資において、総額1億円の資金調達を実施致しました。

     

   

2.投資先事業概要

 ASEMtechは大学発のセンシング技術であるASEM法を医療・ヘルスケアや産業分野に社会実装し、「未病・予防」、「安心・安全」に貢献することを目指す大学発スタートアップです。

 東京農工大学の基礎研究により、超音波照射によって生体組織や材料に電気や磁気が生じることを発見しました。この超音波によって誘起される電磁信号(ASEM信号)をセンシングする技術を事業化します。通常の超音波検査(エコー法)では内部構造や異物を検査していますが、ASEM法は生体組織や産業マテリアルの結晶性に起因する“劣化や変性”といった新たな情報を可視化します。 ASEM法は送信側の観点では超音波計測ですが、受信側の観点ではアンテナを用いた電波計測となります。このASEM法をベースとした計測プラットフォームを幅広く提供し、健康寿命を延伸する医療・ヘルスケアサービスや産業分野の非破壊検査に貢献します。

 ASEMtechとみらい創造機構は2022年より事業化に向けた議論を重ね、2023年に起業、今般リード投資を実行するに至りました。ASEM法という技術の新規性、汎用性は素晴らしく、医療業界、産業界、双方において普遍的な価値を提供しうるASEMtechを引き続きご支援して参ります。

 

     

3.投資先会社概要

会社名ASEMtech株式会社
設立2023年11月
所在地東京都小金井市中町二丁目24番16号 東京農工大学小金井キャンパス
先端産学連携研究推進センター(URAC)106室
代表取締役CEO代表取締役 社長兼CEO 生嶋健司
URLhttps://asem-tech.com
大学関連東京農工大学発ベンチャー

      

   

4.みらい創造二号ファンド概要

 みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。

<投資対象>

  1.  東京工業大学“発”ベンチャー
    東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー
  2.  東京工業大学“着”ベンチャー
    東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー
  3.  東京工業大学“人”ベンチャー
    東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  4.  高等専門学校関連ベンチャー
    高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  5.  その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー

     

5.みらい創造機構会社概要

 2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2016年に1号ファンド、2021年2号ファンドを設立し、投資実績としては、東工大関連ベンチャーを中心に研究開発型スタートアップへ現在までに45社への投資を実行し、3社が上場しています。

 JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、GTIE協力機関、メンターを務める等、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走し”みらいを創造する”活動を行っています。

 2023年度NEDO「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)」に採択され、客員起業家(EIR)制度を運用しながら、研究開発型スタートアップへの経営人材供給・育成にも取り組んでいます。大学系VCや中小機構、北九州市、つくば研究支援センターと連携協定を結び研究開発型スタートアップをとりまくエコシステム形成を進めています。

   

カテゴリー: VC