1.投資概要

 株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)より株式会社ハイボット (所在地:東京都品川区、代表取締役:ミケレ グアラニエリ、以下ハイボット)に追加投資実行致しました。

 今回ハイボットは、シリーズDラウンド1stクロージングにて、積水化学工業、およびみらい創造二号ファンドを引受先とした第三者割当増資において、資金調達を実施致しました。2022年秋口を目途にセカンドクローズ完了を予定しております。

     

2.投資先事業概要

 

 株式会社ハイボットは自重補償機能を備えた多関節ロボットアーム「Float Arm」を始めとした、インフラ設備点検ロボット(スマートツール)を開発・提供しています。また、各種スマートツールから収集したデータを一元管理し、センサーからのデータの後処理を行い、点検レポートを生成することを可能とするソフトウェアプラットフォーム「HiBox」も独自に開発し、ハードウェア・ソフトウェアを同時に提供することでインフラ設備点検作業のDX化を推進し、より安全な作業が行えるように貢献していきます。

 今回の資金調達によって、自重補償機能を持つ多関節ロボットアーム「Float Arm」を始めとした各種スマートツールの国内外における販売及びレンタルを加速させるためのサプライチェーン強化を行うとともに、「HiBox」の機能強化及び提供を進め、世界で1兆円を超える非破壊検査市場向けに総合的なソリューションを提供するプラットフォーマーを目指します。

     

3.投資先会社概要

会社名株式会社ハイボット
設立2004年4月15日
所在地東京都品川区北品川5-9-15
代表取締役ミケレ グアラニエリ
URLhttps://www.hibot.co.jp/
東工大/高専関連東工大発ベンチャー称号第21号、創業メンバーが東京工業大学の広瀬茂男名誉教授、同研究室出身のミケレ・グアラニエリ(CEO)、 パウロ・デベネスト(執行役員)

      

   

4.みらい創造二号ファンド概要

 みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。

<投資対象>

  1.  東京工業大学“発”ベンチャー
    東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー
  2.  東京工業大学“着”ベンチャー
    東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー
  3.  東京工業大学“人”ベンチャー
    東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  4.  高等専門学校関連ベンチャー
    高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  5.  その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー

     

5.みらい創造機構会社概要

 みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、33.4億円の東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2020年には高専キャリア教育研究所を100%子会社化し、2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連のベンチャーにまで対象領域を広げて活動しています。

 投資実績としては、現在までに35社への投資を実行し、東工大発ベンチャー称号を保有する投資先の株式会社ツクルバ、KIYOラーニング株式会社が、2019年、2020年と連続して東証マザーズに新規上場、2021年には株式会社QDレーザが新規上場し、3年連続で3社が上場しています。

 JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業/ベンチャーキャピタル等の認定」に係る認定VCに認定されており、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走しています。2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。大学系VCや中小機構、北九州市と連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めています。

   

カテゴリー: VC