1.投資概要
株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)より株式会社 Luxonus(東京都港区、代表取締役:相磯 貞和、以下、Luxonus)に新規投資実行致しました。
今回Luxonusは、シリーズB投資のエクステンションラウンドにて、360ipジャパンファンド1号投資事業有限責任組合およびみらい創造二号ファンドを引受先とした第三者割当増資において、1.2億円の資金調達を実施致しました。
2.投資先事業概要
Luxonusは、無被ばくで造影剤を用いずに血管を可視化する独自の光超音波3D イメージング技術(Photoacoustic 3D Imaging=PAI-3D)を用いて、疾患の早期発見および病勢診断が可能な汎用撮影装置の実用化を目指す大学発ベンチャーです。2019 年より製品開発に取り組み、光超音波3D イメージング装置の製品プロトタイプを開発し、2021 年11 月に医療機器の薬事承認申請を行いました。
また、動物試験用の理化学機器を2021 年10 月より販売開始しております。 この度の資金調達によりLuxonus は、光超音波3D イメージング装置の開発・生産および薬事開発を推進致します。
3.投資先会社概要
会社名 | 株式会社Luxonus |
設立 | 2018年12月11日 |
所在地 | 神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 AIRBIC A22 |
代表取締役 | 相磯 貞和 |
URL | https://www.luxonus.jp/ |
東工大/高専関連 | 取締役CTO八木 隆行氏が東工大修士課程修了 |
4.みらい創造二号ファンド概要
みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。
<投資対象>
- 東京工業大学“発”ベンチャー
東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー - 東京工業大学“着”ベンチャー
東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー - 東京工業大学“人”ベンチャー
東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - 高等専門学校関連ベンチャー
高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー
5.みらい創造機構会社概要
みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、33.4億円の東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2020年には高専キャリア教育研究所を100%子会社化し、2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連のベンチャーにまで対象領域を広げて活動しています。
投資実績としては、東工大発ベンチャー称号を保有する投資先の株式会社ツクルバ、KIYOラーニング株式会社が、2019年、2020年と連続して東証マザーズに新規上場、2021年には株式会社QDレーザが新規上場し、3年連続で3社が上場しています。
大学系VCであるQBキャピタル合同会社、京都イノベーションキャピタル株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社や中小機構、北九州市と連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めている他、2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。