1.投資概要

 株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)より株式会社ストリーモ(所在地:東京都府中市、代表取締役:森 庸太朗、以下、ストリーモ)に投資を実行致しました。

 ストリーモは、みらい創造二号ファンド、SOSV IV LLC、本田技研工業株式会社を引受先とした第三者割当増資による総額2億円の資金調達を実施しております。なお、弊社取締役/共同創業者の金子がストリーモの社外取締役に就任致しました。

     

2.投資先事業概要

 

 ストリーモは本田技研工業株式会社の新事業創出プログラム「IGNITION」発カーブアウトベンチャーであり、ユーザーの「安心感」を第一とした新たな移動体験を提供する電動マイクロモビリティー「Striemo(ストリーモ)」を開発・製造・販売を行っています。ダカール・ラリーの開発責任者も務めた技術者である森代表が開発した、人もつ自然な反応を活かした世界初のバランスアシストシステムにより、停止時も自立し、極低速から快適な速度まで転びづらく安定した走行性を実現しています。

 電動パーソナルモビリティーの市場は世界の脱炭素化の流れ、生活様式の変化から非常に大きく、中でも電動キックスクーターはシェアリングを含め注目を集めていますが、事故率が高いなどその安定性・操縦性が課題となっています。  

 ストリーモの開発・製造するマイクロモビリティーはその課題を解決し、“自由な移動で移動と暮らしをより良いものに”する、誰もが安全に普段使いができる車両として期待されています。2023年以降は欧米市場への展開を予定しており、将来的には世界中で高齢者を含めたより多くの人が安全かつ容易に使える「マイクロモビリティーの新しいスタンダード」を目指します。

 2022年内の上市に向け、国内一般消費者様向け一次抽選を開始しており、48時間で予定販売数の4倍にあたる1,200件の申込みがありました。今後、二次抽選受付や国内主要都市での試乗会を予定しております。また、事業拡大に向けた人材の強化も行っております。詳細はぜひストリーモのホームページをご覧ください。

<関連プレスリリース>

電動マイクロモビリティー「Striemo(ストリーモ)」、国内一般消費者様向け一次抽選申込 48時間で予定販売数の4倍にあたる1,200件
〜9月より二次抽選販売申込を開始予定〜

     

3.投資先会社概要

会社名株式会社ストリーモ
設立2021年8月24日
所在地東京都府中市是政
代表取締役森 庸太朗
URLhttps://www.striemo.com/
東工大/高専関連森代表取締役が東京工業大学大学院博士課程修了

      

   

4.みらい創造二号ファンド概要

 みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。

<投資対象>

  1.  東京工業大学“発”ベンチャー
    東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー
  2.  東京工業大学“着”ベンチャー
    東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー
  3.  東京工業大学“人”ベンチャー
    東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  4.  高等専門学校関連ベンチャー
    高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  5.  その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー

     

5.みらい創造機構会社概要

 みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、33.4億円の東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2020年には高専キャリア教育研究所を100%子会社化し、2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連のベンチャーにまで対象領域を広げて活動しています。

 投資実績としては、現在までに35社への投資を実行し、東工大発ベンチャー称号を保有する投資先の株式会社ツクルバ、KIYOラーニング株式会社が、2019年、2020年と連続して東証マザーズに新規上場、2021年には株式会社QDレーザが新規上場し、3年連続で3社が上場しています。

 JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業/ベンチャーキャピタル等の認定」に係る認定VCに認定されており、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走しています。2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。大学系VCや中小機構、北九州市と連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めています。

   

カテゴリー: VC