1.投資概要

 株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)より株式会社TriOrb(トライオーブ、所在地:福岡県北九州市、代表取締役:⽯⽥秀⼀、以下TriOrb)に新規投資を実行致しました。

 TriOrbは、シードラウンドにて、みらい創造二号ファンドを引受先としたJ-KISS型新型予約権の発⾏により、4,000万円の資⾦調達を実施し、併せて弊社執⾏役員/パートナーの⾼橋遼平が取締役に就任致しました。

     

2.投資先事業概要

 TriOrbは、九州⼯業⼤学の発明である球駆動式全⽅向移動機構をコア技術として、産業技術総合究所で研究・事業開発したTriOrb BASEを⽤いて、ロボット同⼠が連携して⾏動する協調搬送・作業による社会課題解決を⽬的に設⽴されました。 

 TriOrb BASEは従来の全⽅向移動機構に⽐べコンパクトさを有しながら⾼い⾛破性や移動性能を持つため、建設現場などの荒れた床⾯や狭い場所での活⽤、精緻な移動が必要な場⾯での活躍が期待されています。また、メンテナンスの簡易性も⼤きな特徴です。
詳しくはこちら(https://www.triorb.co.jp/#base)をご参照ください。

 協調搬送は、ロボットが複数台で協調して搬送する機能です。1台では運べない様々な⻑尺物や重量物等に対して、複数台のTriOrb BASEを⽤いて搬送することが可能です。これにより、荷姿に合わせた専⽤の移動ロボットを⽤意する必要がなくなります。

 球駆動式全⽅向移動機構 × 協調移動機能による移動システムは、従来のロボットの⼿や体の性能を最⼤限引き出すとともに、そこに「移動する」という選択肢が加わり、新たな価値創造を可能にします。

 TriOrbは、今般のシードラウンドにおける資⾦調達により、効率的な移動を⽀える⾃律移動ソフトウェア群および協調搬送・作業システムの開発を進めます。

 弊社は、2020年に北九州市、2022年につくば研究支援センターと連携協定を結び、TriOrbとは起業前より継続して事業化に向けた議論して参りました。産業界の複雑な課題を解決に向け、⾼い技術⼒と⼤きなビジョンを持ったTriOrbを引き続き支援して参ります。

 ご興味、ご関⼼がありましたら、お気軽にお問合せください。

     

3.投資先会社概要

会社名株式会社TriOrb
設立2023年2月
所在地福岡県北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル6F
代表取締役石田 秀一
URLhttps://www.triorb.co.jp/
大学関連九州⼯業⼤学の発明をコア技術として、産業技術総合究所にて研究・事業開発

      

   

4.みらい創造二号ファンド概要

 みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。

<投資対象>

  1.  東京工業大学“発”ベンチャー
    東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー
  2.  東京工業大学“着”ベンチャー
    東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー
  3.  東京工業大学“人”ベンチャー
    東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  4.  高等専門学校関連ベンチャー
    高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー
  5.  その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー

     

5.みらい創造機構会社概要

 みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、33.4億円の東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2020年には高専キャリア教育研究所を100%子会社化し、2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連のベンチャーにまで対象領域を広げて活動しています。

 投資実績としては、現在までに41社への投資を実行し、3社が上場しています。東工大発ベンチャー称号を保有する投資先の株式会社ツクルバ、KIYOラーニング株式会社が、2019年、2020年と連続して東証マザーズに新規上場、2021年には株式会社QDレーザが新規上場しました。

 JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、GTIE協力機関、メンターを務める等、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走しています。2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。大学系VCや中小機構、北九州市と連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めています。

   

カテゴリー: VC