1.投資概要
株式会社みらい創造機構(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)よりスペクトロニクス株式会社(所在地:大阪府吹田市、代表取締役社長:長岡 由木彦、以下、スペクトロニクス)に新規投資を実行致しました。
スペクトロニクスはこの度、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、QBキャピタル合同会社、ビアメカニクス株式会社およびみらい創造機構を引受先とする第三者割当増資により、シリーズEラウンドにて総額5.1億円の資金調達を実施しました。
2.投資先事業概要
スペクトロニクス株式会社は、半導体及び実装基板、半導体製造・検査装置、電子部品の微細加工等(主に穴あけやパターニング)に使用されるレーザ加工装置の光源として各波長(深紫外・紫外・グリーン)のピコ秒レーザ発振器を開発・提供するスタートアップです。
今回の資金調達により、弊社独自のLD-GS方式を活かした世界最高出力かつ最長寿命*ピコ秒DUV(266nm)をはじめとした超短パルス短波長レーザ発振器の市場導入を加速し、半導体や先端材料の微細加工ニーズに合わせた開発・量産体制・国内外の販売体制及び経営基盤の強化・人材採用の充実を図ります。
スペクトロニクスは、ピコ秒UDVレーザ発振器は世界最高出力かつ最長寿命を達成しており、この技術は、産業の米である半導体産業において重要な役割を果たすものであり、日本の復権に向けて期待されています。東京工業大学関連のベンチャーキャピタルとして、我々は大学との連携のサポートを含めスペクトロニクスの成長を強力にサポートして参ります。
3.投資先会社概要
会社名 | スペクトロニクス株式会社 |
設立 | 2004年4月21日 |
所在地 | 大阪府吹田市垂水町3丁目28番15号 |
代表取締役 | 長岡 由木彦 |
URL | https://www.spectronix.co.jp/ |
東工大関連 | 東工大のチップレットコンソーシアムと共同研究を協議 |
4.みらい創造二号ファンド概要
みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。
<投資対象>
- 東京工業大学“発”ベンチャー
東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー - 東京工業大学“着”ベンチャー
東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー - 東京工業大学“人”ベンチャー
東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - 高等専門学校関連ベンチャー
高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー
5.みらい創造機構会社概要
2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2016年に1号ファンド、2021年2号ファンドを設立し、投資実績としては、東工大関連ベンチャーを中心に研究開発型スタートアップへ現在までに46社への投資を実行し、3社が上場しています。
JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、GTIE協力機関、メンターを務める等、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走し”みらいを創造する”活動を行っています。
2023年度NEDO「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業(MPM)」に採択され、客員起業家(EIR)制度を運用しながら、研究開発型スタートアップへの経営人材供給・育成にも取り組んでいます。大学系VCや中小機構、北九州市、つくば研究支援センターと連携協定を結び研究開発型スタートアップをとりまくエコシステム形成を進めています。