株式会社みらい創造機構(代表取締役社長:岡田祐之、以下「みらい創造機構」)は、upto4株式会社(代表取締役:棟兼彰一、以下「upto4」)との共催により、【世界を変える技術シーズに出会う】アーリーステージ研究開発型スタートアップ「半導体・ナノカーボン」分野の技術シーズマッチングイベントを3月19日に開催しました。
イベントについて
日時:2023年3月19日(木)19:30-20:30
形式:オンライン
料金:無料
イベントURL:https://upto4-miraisouzou-2403.peatix.com/
今回登壇したスタートアップ
①世界で唯一の原子スイッチ「ナノブリッジ」搭載の半導体チップの開発・製造・販売及びIPライセンス販売
ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社 杉林直彦氏
当社の製品の一つは、半導体チップの中の金属配線を切り替えられる「ナノブリッジ」を搭載したFPGA(Field Programmable Gate Array=顧客がデジタル回路の書き換えを行うことができる集積回路)です。このナノブリッジFPGAは、従来製品よりも低消費電力・省面積・耐放射線・耐高温という性質を持ちます。ナノブリッジFPGAは、宇宙防衛分野での利用が今年から始まろうとしています。今後、自動車、ロボット、IoT端末分野で利用していただき、事業を成長させることを当社は目指しています。
②新しい炭素材料であるグラフェンの製造販売と、グラフェンを用いた蓄電デバイスの研究開発
株式会社マテリアルイノベーションつくば 唐捷氏
グラフェンとは、1000万分の1mmの厚みしかない薄膜の形を持った炭素で、ナノカーボンと呼ばれ材料として注目を浴びています。弊社は3種類のグラフェンファミリーを持っています。1つ目は酸化グラフェンで、水性溶媒への良好な分散性が特徴です。2つ目は層数の少ないグラフェンで、センサー、触媒等の用途に使うことができます。3つ目のグラフェン/CNT複合材料を電極材としたグラフェンスーパーキャパシタは、ウェアラブル機器、環境発電用蓄電池、作業支援ロボット等、広範な活用が期待できます。
タイムテーブル
2024年03月19日(火)
19:30-19:33 イベント説明、upto4のご紹介
19:33-19:35 みらい創造機構概要・EIR制度紹介
19:35-19:40 つくば研究支援センターの紹介
19:40-19:43 匿名質問ツールSlidoの操作方法
19:43-19:53 スタートアップ紹介① ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社 杉林直彦氏
19:53-20:02 Q&A
20:02-20:12 スタートアップ紹介② 株式会社マテリアルイノベーションつくば 唐捷氏
20:12-20:21 Q&A
20:21-20:25 カジュアル面談、コミュニティ参加のご案内
登壇者
杉林 直彦|Tadahiko Sugibayashi
ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社 代表取締役
1986年、大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了、日本電気株式会社入社、DRAMの製品設計、研究開発を担当。
その後、磁気ランダムアクセスメモリの研究開発、「ナノブリッジ」の事業化を担当。
2019年、ナノブリッジ・セミコンダクターを創業。
唐 捷|Tang Jie
株式会社マテリアルイノベーションつくば 代表取締役
中国清華大学卒業、大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了、博士(理学)。科学技術庁金属材料技術研究所主任研究官、物質・材料研究機構主席研究員、グループリーダーを経て、現在上席研究員、筑波大学物質材料工学専攻連携大学院教授も併任。専門は、グラフェン等ナノカーボン材料及び蓄電デバイス、希土類化合物ナノ構造電界放出電子源、極限条件下の材料創製及び物性研究。2017年11月に物質・材料研究機構認定ベンチャー「株式会社マテリアルイノベーションつくば」を起業し、独自のグラフェン複合材料を電極材料に用いることでIoTに最適な蓄電デバイスであるグラフェンスーパーキャパシタを開発し、電源のあり方を刷新し、超スマート社会の実現に貢献する。
大塚和慶|Kazunori Otsuka
株式会社つくば研究支援センター
研究開発型ベンチャー企業の伴走支援や域内外ステークホルダーとのアライアンス構築等を担当。前職はFintechスタートアップで事業開発、規制対応及び海外IRに従事。それ以前は金融庁で地銀・金商業者の監督や、金融行政の年次方針の策定、FinTechサポートデスク等を経験したほか、エジプト・英国の日本国大使館に勤務。
南百合子|Yuriko Minami
株式会社みらい創造機構 キャピタリスト
東京大学大学院修了後、東京電力株式会社へ入社。 建築部門に従事した後、グループ経営部門へ転向。グループ事業再編、中期経営計画策定、新規事業開発、広報等に携わる。みらい創造機構では投資・ハンズオン支援、ブランディングや各方面のステークホルダーとのプロジェクトマネジメントを担当。お茶の水女子大学 非常勤講師。
棟兼彰一|Shoichi Munekane
upto4株式会社 Founder & CEO
早稲田大学政治経済学部卒 システムコンサルタントを経て、大手人材会社にて事業企画、ベンチャー投資、M&Aなどを担当。
大学発創薬スタートアップ、ヘルスケアスタートアップでコーポレート・新規事業開発などを経てupto4を創業。