宇宙環境利用プラットフォームを開発する株式会社ElevationSpaceへ追加投資を実行

1.投資概要

株株式会社みらい創造インベストメンツ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下「みらい創造インベストメンツ」)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合より、株式会社ElevationSpace(所在地: 宮城県仙台市、代表取締役:小林 稜平、以下ElevationSpace)に追加投資実行致しました。

ElevationSpaceは、プレシリーズBラウンドにおいて、みらい創造インベストメンツを含む8社を引受先とした第三者割当増資において、総額11億円の資金調達を実施しました。これにより、2021年2月創業以来の累計調達額は37億円に達しました。

引受先:(順不同)
Beyond Next Ventures株式会社
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
株式会社みらい創造インベストメンツ
Z Venture Capital
ごうぎんキャピタル株式会社
新日本空調株式会社
   

2.投資先事業概要

ElevationSpaceは「軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網を構築する」をビジョンに掲げ、日本が世界に誇る小型衛星による再突入技術を軸に宇宙から地球への輸送サービス開発に取り組んでいるスタートアップ企業です。東北大学やJAXAと連携し、宇宙の微小重力環境で研究開発・製造された物資を地球に運ぶ小型宇宙機の開発に取り組んでいます。

これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。ElevationSpaceは「ポストISS時代」を見据え、フリーフライヤー型の軌道上実証・回収衛星「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」や、宇宙ステーションからの高頻度回収カプセル「ELS‐RS(読み:イーエルエスアールエス)」の提供を目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。第一歩として、日本初の民間主導による再突入衛星「あおば」の打上げを2026年後半以降に計画しています。

「ELS-R」サービスのコンセプトムービー

ElevationSpace社への出資は、弊社として今回が2度目となります。初回投資以降、技術開発の進展はもとより、官需を含む事業領域の拡大や組織体制の強化など、着実な成長を遂げており、今後ますますの発展が期待できる体制となってきております。強みである「再突入技術」をさらに磨き上げ、宇宙から地球への輸送サービスの実現に向けて、引き続き支援して参ります。
   

3.投資先会社概要

会社名株式会社ElevationSpace
設立2021年2月3日
所在地宮城県仙台市青葉区国分町1-4-9 enspace
代表取締役CEO小林 稜平
URLhttps://elevation-space.com/
事業内容宇宙環境利用・回収プラットフォーム事業、有人拠点からの高頻度物資輸送事業、Co-Creation事業
東工大/高専関連代表取締役の小林稜平が秋田工業高等専門学校出身

カテゴリ VC