ゲノムテクノロジーを用いた遺伝学的検査を開発・臨床実装するVarinos株式会社へ新規投資を実行

1.投資概要

株式会社みらい創造インベストメンツ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、「みらい創造インベストメンツ」)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)よりVarinos株式会社(本社:東京都江東区、取締役会長:桜庭 喜行、代表取締役CEO:齊藤 洋一、代表取締役社長:平川 秀年、以下「Varinos」)に新規投資を実行致しました。

Varinosはこのたび、シリーズDラウンドにおいて総額12.5億円の資金調達を実施し、みらい創造インベストメンツは本ラウンドにおいて新規投資家として参画いたしました。なお、本ラウンドでは、三井化学株式会社および横浜キャピタル株式会社が新たな投資家として参加したほか、りそな銀行、静岡銀行、商工組合中央金庫、常陽銀行、東日本銀行によるデットファイナンスも実施されています。

2.投資先事業概要

Varinosは、「ゲノム解析技術を通じて、家族の未来をつくる」をミッションに掲げ、診断や治療方針の決定にゲノム情報を活用するゲノム医療の実現を目指して2017年に設立された医療ベンチャーです。臨床検査の受託解析およびゲノム検査の開発を通じて、不妊治療領域を中心に、女性特有の健康課題の解決に取り組んでいます。

Varinosは、2017年に世界で初めて実用化した「※子宮内フローラ検査」を主力事業として展開しています。子宮内フローラ(子宮内の菌環境)は妊娠率や出産率に影響を与えることが示されており、同社は超微量な菌も高精度に解析できる独自のゲノム解析技術を強みに、不妊治療クリニックを中心とする医療機関での導入を拡大してきました。2026年1月時点で400を超える医療機関に導入され、累計解析検体数は5万件を超えるなど、同領域におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

また、2022年6月には「子宮内細菌叢検査2」として先進医療に認定され、医療現場での実装が一段と進展しました。2023年度と2025年度を比較すると、先進医療としての実施件数は3倍以上に増加しており、Varinosの技術力と検査品質、ならびに医療機関からの高い信頼が事業成長を後押ししています。

加えて、子宮内フローラ検査を起点としながら、着床前ゲノム検査(PGT-A)や次世代POCゲノム検査など、生殖補助医療領域における検査ラインアップの拡充も進めています。さらに、医療機関向け検査事業に加え、妊活・不妊治療に取り組む方に向けた検査キットや関連商品の展開も進めており、ゲノム解析技術を基盤とした事業領域の広がりを見せています。

Varinosは、独自のゲノム解析技術を基盤に、不妊治療領域における社会実装を着実に進めてきた実績を有しており、今後は女性医療関連領域への展開や海外市場への拡大も期待されます。医療現場の課題に根差した検査サービスを通じて、少子化や不妊といった社会課題の解決に貢献する成長企業として、今後のさらなる事業拡大が見込まれます。

※子宮内フローラ検査
子宮内フローラ(子宮内の菌環境)は、妊娠率や出産率に影響することが分かっており、不妊治療を行う医療機関を中心に導入されています。受精卵(胚)の着床や妊娠継続等に課題がある場合、子宮内の菌環境に原因がないかを確認するために実施されることが多く、医療機関で患者様の子宮や腟から検体を採取します。
Varinosでは、医療機関から受け取った検体からDNAを抽出したのちDNA配列を解読し、菌の種類や割合を医療機関に報告します。医師が結果に基づき、治療が必要と判断した場合、抗菌薬やサプリメント(プロバイオティクスやプレバイオティクス)による治療が行われます。

3.投資先会社概要

会社名Varinos株式会社(バリノス株式会社)
設立2017年2月20日
所在地東京都江東区青海1-1-20 ダイバーシティ東京オフィスタワー21階
取締役会長桜庭 喜行
代表取締役CEO齊藤 洋一
代表取締役社長平川 秀年
URLhttps://varinos.com
大学関連東京大学、三重大学等との共同研究