地下空間デジタルツインで地熱・CCUS・天然水素開発を支援する株式会社ウェーブレットへ新規投資を実行

1.投資概要

株式会社みらい創造インベストメンツ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下「みらい創造インベストメンツ」)は、地下空間の高精度な可視化・分析技術を開発する株式会社ウェーブレット(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:鳥居 健太郎、以下「ウェーブレット」)に新規投資を実行いたしました。

ウェーブレットはこのたび、ONE Innovators株式会社、みらい創造インベストメンツ、三菱UFJキャピタル株式会社の3社を引受先とする第三者割当増資を実施し、プレシリーズAラウンドの資金調達を実施しました。

2.投資先事業概要

世界的なAIデータセンターの増設などを背景に、安定的な脱炭素電源の確保やエネルギー安全保障の重要性が高まる中、地熱発電、CCUS(CO2回収・利用・貯蔵)、天然水素など、地下空間を活用したエネルギー資源の開発が注目されています。

一方、地下資源の開発では、地上から地下構造や流体の状態を正確に把握することが難しく、掘削には多額のコストが必要となります。開発リスクを低減するためには、地下の状態を高精度かつ継続的に把握する技術が求められています。

ウェーブレットは、東京大学・辻研究室の研究成果をもとに設立された大学発スタートアップです。同研究室が開発した可搬型震源装置「PASS(Portable Active Seismic Source)」と高度な振動データ解析技術を核として、地下構造を高精度に可視化・分析する「地下空間デジタルツインプラットフォーム」の構築を進めています。

PASSは、小型・軽量で柔軟に設置できることから、多数の装置を配置した長期間の継続的なモニタリングが可能です。さらに、取得した物理データの解析にAIを活用することで、地下空間の状態や変化を高精度に捉え、従来の地下探査が抱えるコスト、解像度、調査期間などの課題解決を目指しています。

同社の技術は、地熱発電における地下構造や流体動態の把握、CCUSにおけるCO2貯留状況のモニタリング、天然水素などの地下資源探査への活用が期待されています。また、PASSの基盤となる振動データ解析技術は、NASA(米国航空宇宙局)の有人月探査「アルテミス計画」にも採択されるなど、地上にとどまらない幅広い応用可能性を有しています。

今回調達した資金は、開発・解析および事業開発体制の強化に加え、地熱発電、CCUS、天然水素分野における現地探査・モニタリング等の実証実験に活用される予定です。これらを通じて、地下空間デジタルツインプラットフォームの早期事業化・商用実装を目指します。

ウェーブレットが有する地下可視化技術は、地熱発電やCCUS、天然水素など、今後のエネルギー転換を支える幅広い領域への展開が期待されます。当社は、これまで研究開発型スタートアップへの投資・育成を通じて培ってきた知見やネットワークを活かし、技術の社会実装や事業開発、パートナーとの連携を通じて、ウェーブレットのさらなる成長を支援してまいります。

3.投資先会社概要

会社名株式会社ウェーブレット
設立2022年7月
所在地東京都文京区後楽2-3-21
住友不動産飯田橋ビル 3F Room 6
代表取締役鳥居 健太郎
事業内容・地下空間可視化のための可搬型震源装置「PASS」等の開発・運用
・地下空間デジタルツインプラットフォームの提供
URLhttps://wvl.co.jp
大学関連東京大学発ベンチャー。バンドン工科大学と共同研究

関連情報

世界で増える地熱マネー 東大発新興、反射波で地下探査(日経GX)
https://www.nikkei.com/prime/gx/article/DGXZQOUC18BCI0Y6A910C2000000


プレシリーズA資金調達完了のお知らせ(ウェーブレットプレスリリース)
https://wvl.co.jp