1.投資概要
株式会社みらい創造インベストメンツ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造インベストメンツ)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)よりAMS企画株式会社(東京都港区、代表取締役:菅原 雄一郎、以下、AMS)に新規投資実行致しました。
AMSは、今回のプレシリーズAラウンドにて、株式会社ビジョンインキュベイト、みらい創造二号ファンドおよび他投資家を引受先とした第三者割当増資において、1.9億円の資金調達を実施しました。これにより、累計調達額は約3.0億円となりました。
2.投資先事業概要
AMSは、2019年に北海道大学発の認定スタートアップとして設立されました。「Nuclear Reimagined for Advanced Cures」を理念に掲げ、診断と治療を融合したセラノスティクス技術の社会実装を推進しています。急速に発展する核医学分野において、課題の本質に迫る事業創出を目指し、独自のビジネスモデル「AMS Growth Flywheel」を通じて、自社と社会の好循環を生み出すべく、セラノスティクス事業およびエンジニアリングソリューション事業を展開しています。
主な事業内容:
セラノスティクス事業(TD)
68Ga-PSMA-11(*1)などのPET診断薬の開発・導入を推進。また、アスタチン211(211At)等を用いた新規RI治療薬の国際治験プロジェクトも計画中です。
エンジニアリングソリューション事業(ES)
放射性リガンド療法(*2)に伴うRI排水処理装置(*3)の開発・提供を行い、医療機関の放射性廃棄物管理の効率化と安全性向上を支援しています。
これらの取り組みにより、AMSは日本の核医学分野における課題解決と革新的医療の実現に貢献しています。
*1)68Ga-PSMA-11:前立腺がん細胞表面に特異的に存在するPSMA(prostate specific membrane antigen, 前立腺特異的膜抗原)に結合する分子に、放射線同位元素68ガリウム(68Ga)を標識した薬剤。
*2)放射性リガンド療法:RIと、がん細胞表面に特異的に結合する薬剤(リガンド)を結合させ、がん細胞に直接放射線を照射して破壊する治療法。
*3)RI排水処理装置:放射性同位元素(Radioisotope, 略称:RI)を用いた検査や治療の際に、患者の排泄物などを通じて体外に排出される微量の放射性物質を含む排水のこと。
3.投資先会社概要
会社名 | AMS企画株式会社 |
設立 | 2019年2月7日 |
所在地 | 東京都港区白金台5丁目6番9号 303号室 |
代表取締役 | 菅原 雄一郎 |
事業内容 | 核医学を基盤としたセラノスティクス技術の開発・提供 |
URL | https://www.ams-plan.com/ |
大学関連 | 北海道大学発ベンチャー |