弊社の投資先である株式会社アークス(東京都渋谷区、代表取締役 棚瀬 将康、以下、アークス)は、国立大学法人東京医科歯科大学(東京都文京区、学長 田中 雄二郎、以下、東京医科歯科大学)から認定ベンチャーの称号を授与され、同学との共同研究契約を締結致しました。

 生殖補助医療は、出産年齢の高齢化が進む先進国で近年著しく増加しており、実際に日本の子供の16人に1人が生殖補助医療で誕生しています。今後世界的にも生殖補助医療での出生数は増加していくと予測されています。

 生殖補助医療においては、胚培養士と呼ばれる専門職が、顕微授精などの高度な技術を用いて、卵子と精子を受精させ、胚を作る工程を担いますが、この胚培養士を育成、安定的に確保することは難しく、生殖補助医療の質の維持・担保と治療の成功率の向上における課題の1つとなっています。

 アークスは、「誰もが安全で質の高い不妊治療を受けられる世の中」の実現のため、AIとロボティクスを用いた生殖補助医療の自動化技術の開発を進めており、今回の共同研究契約により、東京医科歯科大学と密接に連携して研究を進めることが可能となりました。

 東京医科歯科大学との共同研究契約締結は、アークスのビジョンを具現化するための大きな一歩です。大学の深い医学的知見と、アークスの最先端技術が結びつくことで、医療現場で直面する課題解決に向けた新たな価値を創出します。

 弊社は、2023年4月のプレシードラウンドにてアークスに新規投資を実行しました。弊社は、今後も引き続き、資金面、事業面、アカデミア連携等、多方面から支援を行って参ります。

 

     

アークス会社概要

会社名株式会社アークス
設立2022年3月14日
所在地東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号
代表取締役CEO棚瀬将康​
URLhttps://www.arcs-inc.jp/
大学関連東京医科歯科大学発ベンチャー第10号称号

   

みらい創造機構会社概要

 2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連等、技術系ベンチャーに対象領域を広げて活動しています。投資実績としては、現在までに42社への投資を実行し、3社が上場しています。 

 JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、GTIE協力機関、メンターを務める等、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走しています。2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。大学系VCや中小機構、北九州市、つくば研究支援センターと連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めています。

   

カテゴリー: VC