東工大CUMOTとみらい創造機構「ディープテック起業家創出コース」を初開講

イノベーション創出にフォーカスしたMOT(技術経営)の教育ノウハウを有する国立大学法人 東京工業大学 社会人アカデミー(実施:技術経営専門職学位課程、以下「CUMOT」)と東工大連携ベンチャーキャピタルとしてディープテックによるディープテックスタートアップに関するノウハウを有する株式会社みらい創造機構(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田祐之、以下「みらい創造機構」)は、連携プログラム「ディープテック起業家創出コース」を2024年8月から初開講します。本プログラムにより、社会人・教員・学生など幅広く将来を担うディープテック起業家の創出を目指します。

プログラム開講の背景

弊社では、研究開発型スタートアップの事業運営や起業前の技術シーズを事業化する人材が不足しているという課題を解決するため、ハンズオンによる事業創発および経営人材を発掘、育成する取組を行ってきました。2022年度 経済産業省「客員起業家(EIR)活用に係る実証事業者」および、2023年度NEDO 「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業」に採択され、研究開発型スタートアップに対し適切な経営人材をマッチングさせるだけでなく、弊社に客員起業家を雇用し、経営人材としての育成、技術シーズからの起業を進めています。

今回、東工大MOT(技術経営)との連携により、ディープテック起業家の創出を目的とした「ディープテック起業家創出コース」を開講します。社会人・教員・学生などのディープテック起業家を本気で目指す受講者に向けて、弊社や弊社を取り巻くディープテックスタートアップエコシステムから広くノウハウを提供し、研究開発型スタートアップの創業、育成を促進します。

「ディープテック起業家創出コース」について

< コースの目的 >

本プログラムは、東工大連携ベンチャーキャピタルとしてディープテックによるディープテックスタートアップに関するノウハウを有するみらい創造機構と、イノベーション創出にフォーカスしたMOT(技術経営)の教育ノウハウを有する東工大MOTが連携し、将来を担うディープテック起業家の創出を目指します。

< コースの特徴 >

ディープテックスタートアップを取り巻く環境の変化を把握しつつ、実際の経営者からの講演やケースを通じた生々しいディープテック領域の経営に関する課題やチャレンジについて理解を深めます。バックグラウンドの異なるゲスト講師による講義により、より多面的な視点からディープテックスタートアップの経営/準備を追体験します。

< コース担当者の挨拶 >

コースコーディネーター

金子 大介 株式会社みらい創造機構 取締役 / 共同創業者

現在、ディープテックスタートアップに注目が集まっておりますが、それを支える起業家/経営人材の不足が課題となっています。本プログラムを通じてディープテックスタートアップを取り巻く現状を理解するとともに、多様なバックグラウンドを持つ経営者とのセッションを通じ、実際の起業/経営参画に向けたリアルな学びを得ていただければ幸いです。

コースコーディネーター

高橋 遼平 株式会社みらい創造機構 パートナー/グロースチーム統括

自身のVC及びスタートアップ(SU)の起業経験から、ディープテックSUの経営者に求められる能力・素養は特異性が高く、非連続的な成長が求められると感じております。その分やりがいも大きい仕事ですが、大企業のマネジメントのようにまだ確立されたカリキュラムがないのも課題の一つです。本プログラムにて、SU経営者、SUの経営を目指す同志、並びに業界ステークホルダーとのリアルな議論を通じ、経営者への一歩を踏み出してもらえればと思います。

コース担当教員

辻本 将晴 東京工業大学 教授(環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程)/ 東京工業大学研究・産学連携本部副本部長(起業活動支援担当)/ 東京工業大学イノベーションデザイン機構 機構長 / Greater Tokyo Innovation Ecosystem (GTIE) プログラム代表

本コースは、株式会社みらい創造機構のご支援により実現したものです。大学・国研等の研究成果(いわゆるディープテック)を社会実装して新たな価値を生み出していくことが社会的に強く期待されていますが、その「リアル」には様々な課題、困難があります。日々この課題に取り組んでいる実際の経営者や支援者から生の声を聞き、学ぶことができる大変貴重な機会です。ぜひご参加ください。

< 概要 >

プログラム受講期間:2024年8月22日~9月26日 毎週木曜 19 時~21 時 全6回

受講場所:東京工業大学田町キャンパス 310教室(東京都港区芝浦3-3-6 キャンパスイノベーションセンター)

受講料無料 ※本プログラムは株式会社みらい創造機構の協力により、無料での実施となります。

募集人数:20名(最小開催人数10名)

受講対象者:ディープテックスタートアップのCxO(Chief x Officer)として将来の起業/参画を本気で目指している方(社会人/教員/学生など)

参加要件:・全6回の対面講義に参加できること ・アンケートやヒアリングなどに協力できること ・Slackなどのコミュニケーションツールなどの環境が整っていること

※上記の条件に加えて、下記のような方を歓迎します。

・本プログラムでの学びを通じて起業目指す方
・同じ志や意欲を持つ仲間との交流やディスカッションを楽しめる方
・「教わる」ではなく自ら「学ぶ」という意識があること

実施体制
【主催】東京工業大学社会人アカデミー
【共催】株式会社みらい創造機構
【事業主体】環境・社会理工学院(技術経営専門職学位課程)
【修了認定 】修了者には社会人アカデミー長名の「修了証書」を交付いたします。 

学習形態:120分で1コマの講義形式および個人課題の発表(最終日)
※講義の他に個人課題と演習等のグループ学習を想定しています。
※受講ガイダンスの動画を事前に視聴していただきます。

申込期間:2024年6月10日(月)~7月17日(水)(締切日必着)
※申込み順に書類審査を実施致します。

申込方法:願書に必要事項をご記入のうえ、PDFファイル等の電子ファイルでメール(cumot-info@mot.titech.ac.jp) 宛に提出してください。
※メールの件名:ディープテック起業家創出コース受講申込

願書の印刷による署名などが難しい方は、メールの送受信をもって押印・署名扱いとさせていただきます。

・申込用紙ダウンロード先

PDF版申込用紙:https://www.academy.titech.ac.jp/cumot/ent/data/cumot_DTE-apply.pdf

Word版申込用紙:https://www.academy.titech.ac.jp/cumot/ent/data/cumot_DTE-apply.docx

お問い合わせ:東京工業大学 CUMOT事務局【e-mail 】cumot-info@mot.titech.ac.jp
※受講についてお問合せがある場合は、メール等にて個別相談にも応じます。

CUMOT(キャリアアップMOT)について

CUMOT(キューモット)は、国立大学法人 東京工業大学 環境・社会理工学院技術経営専門職学位課程が実施するMOT(技術経営)に関するサーティフィケート・プログラムです。平日夜、週1回の受講など、社会人の方が働きながらMOTの学びを通じて、キャリア形成を図ることを支援する取り組みです。多様な業界・業種から、経営者、マネージャー、若手の方などが受講しています。受講場所はZoomによるオンラインまたは田町キャンパス(JR田町駅)です。これまで1,800名を超える社会人の方が受講しています。

CUMOTホームページ:https://www.academy.titech.ac.jp/cumot/index.html

株式会社みらい創造機構について

みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と組織的連携協定を締結し、ベンチャーキャピタルファンドを設立しました。2016年に1号ファンド、2021年に2号ファンドを設立し、東工大関連ベンチャーを中心に研究開発型スタートアップへ投資しており、現在までに3社がIPO、4社がM&Aにより、合計7社のEXITを達成しています。

研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走し”みらいを創造する”活動を行っています。

みらい創造機構が推進するEIR(客員起業家)について

VCによる投資案件の開拓には多くのコストがかかっており、その結果見つけた投資先についても、成功するかどうかは不透明な状況があります。また、起業家は多くの場合、起業の初期において知見不足や収入不安定の中、事業の立ち上げで大きなリスクを背負うこととなります。
EIR制度は、上記の課題解決のために、シリコンバレーのVCが投資先の拡大を目的に生み出した仕組みであり、日本においてもEIRのより一層の活用を図り、起業の増加及びオープンイノベーションの促進を図ることが進められています。特に日本の大学発スタートアップではCEO候補の不足が課題になっており相性の良い制度となっています。


<関連情報>

東工大キャリアアップMOT「ディープテック起業家創出コース(2024年度)~CUMOT×みらい創造機構連携プログラム~」受講生募集 (東京工業大学)

プレスリリース

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