1.投資概要
株式会社みらい創造インベストメンツ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)よりAdvanced Float株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役:姉川 尚史、以下Advanced Float)に新規投資実行致しました。
今回Advanced Floatは、プレシードラウンドにて、みらい創造二号ファンドを引受先とした第三者割当増資において、総額1億円の資金調達を実施致しました。
2.投資先事業概要
Advanced Floatは、安全性の高い次世代のエネルギーソリューションとして「浮体式原子力発電(Offshore Floating Nuclear Power, OFNP)」の開発・実装を推進するスタートアップです。東京電力の取締役、常務執行役原子力・立地本部長として、福島第一原発事故の対応を指揮し、事故対策や改善策を立案した姉川尚史氏が設立しました。
同氏は福島原発事故の教訓に基づき、産業競争力懇談会(COCN)にて、2020年から3年間かけて、安全性の高い原子力発電として、洋上に原子力発電所を浮かべる浮体式原子力発電を構想し、課題やリスクの対策を検討しました。そして、昨年2月に、COCNにおける検討成果を発展させ、浮体式原子力を社会実装するAdvanced Floatの起業に至りました。
浮体原子力発電は、陸上の既存原子力発電が抱える地震や津波のリスクを洋上に浮かべることで低減し、更に動力用電源がなくとも周囲の海水を有効に活用して原子炉を冷却できる設計となっています。また、搭載する炉型は海上での冷却に親和性が高く運転実績も豊富な軽水炉を中心に、発電出力は300MWの小型炉から1300MW級の大型炉までを視野に設計する予定です。
Advanced Floatとみらい創造は、創業前より姉川氏と協議し、今般リード投資を実行しました。生成AIやデータセンターの成長に伴い増大する電力需要に対して、日本発の新たな原子力発電技術の世界展開を目指して、引き続きAdvanced Floatを支援して参ります。

3.投資先会社概要
会社名 | Advanced Float株式会社 |
設立 | 2024年2月9日 |
所在地 | 東京都中央区銀座三丁目4番1号大倉別館5階 |
代表取締役 | 姉川 尚史 |
URL | https://www.advanced-float.com |
関連情報
浮体式原発の新興にVCが出資 実用化案、産業競争力懇で課題を検討(日本経済新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1527H0V10C25A6000000