1.投資概要
株式会社みらい創造機構(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田 祐之、以下、みらい創造機構)は、みらい創造二号投資事業有限責任組合(以下、みらい創造二号ファンド)よりAMS企画株式会社(東京都港区、代表取締役:菅原 雄一郎、以下、AMS)に新規投資実行致しました。
今回AMSは、シリーズA投資ラウンドにて、みらい創造二号ファンドを引受先とした第三者割当増資において、1億円の資金調達を実施致しました。
2.投資先事業概要
AMSは、放射性同位元素(RI)を用いた核医学診療領域で事業開発を行っている北海道大学発ベンチャーです。2011年3月の福島第一原子力発電所事故以降、日本の原子力産業を変革し、新たなビジネスと経済成長の機会を提供しようとしています。
現在、革新的な前立腺がんRI診断薬(68Ga-PSMA-11-PET)の早期薬事承認を目指し、2022年度に北大病院での第1相治験を計画中です。AMSは、「Cure Better, Innovation」を企業理念に掲げ、核医学をベースに、今後各種分子標的療法とのセラノスティックス(診断と治療の融合)を視野に入れ、事業を推進していきます。
3.投資先会社概要
会社名 | AMS企画株式会社 |
設立 | 2019年2月7日 |
所在地 | 東京都港区白金1丁目15-29 |
代表取締役 | 菅原 雄一郎 |
URL | https://www.ams-plan.com/ |
大学関連 | 北海道大学発ベンチャー |
4.みらい創造二号ファンド概要
みらい創造二号ファンドにおいては、東工大やLPの皆様、他の連携先と密に連携しながら、東工大関連ベンチャーの創出/投資/育成を進めると共に、高等専門学校へファンドによる支援領域を拡げ、東工大を中心とした技術・技術者によるイノベーション創発をより一層推進して参ります。
<投資対象>
- 東京工業大学“発”ベンチャー
東工大が認定する東工大発ベンチャー称号を持つベンチャー、東工大の研究成果を活用したベンチャー、東工大と企業との共同研究から生まれるジョイントベンチャー - 東京工業大学“着”ベンチャー
東工大の技術・研究成果を導入、または導入予定のベンチャー - 東京工業大学“人”ベンチャー
東工大の在校生・卒業生・教員等が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - 高等専門学校関連ベンチャー
高等専門学校(以下、高専)の技術・研究成果を活用したベンチャーや、在校生・卒業生・職員が創業/役員として経営責任を担うベンチャー - その他の大学・研究所関連ベンチャー/企業からのスピンアウトベンチャー等有望な技術系ベンチャー
5.みらい創造機構会社概要
みらい創造機構は、2016年に東京工業大学と社会連携活動の推進に向けた組織的連携協定を締結し、33.4億円の東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運営しております。2020年には高専キャリア教育研究所を100%子会社化し、2021年に設立した2号ファンドにおいては、投資先を東工大関連ベンチャーに加え高専関連のベンチャーにまで対象領域を広げて活動しています。
投資実績としては、現在までに36社への投資を実行し、東工大発ベンチャー称号を保有する投資先の株式会社ツクルバ、KIYOラーニング株式会社が、2019年、2020年と連続して東証マザーズに新規上場、2021年には株式会社QDレーザが新規上場し、3年連続で3社が上場しています。
JST START事業の事業プロモーターとして活動している他、NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業/ベンチャーキャピタル等の認定」に係る認定VCに認定されており、研究段階から起業後の資金調達、ハンズオンまで、技術の社会実装に伴走しています。2022年にはグロースチームを組成し、“Deep Tech”スタートアップの事業成長に向けた多面的な支援を提供しています。大学系VCや中小機構、北九州市と連携協定を結び大学関連ベンチャーをとりまくエコシステム形成を進めています。